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中国緞通の魅力について

中国緞通の魅力

皆さんは、中国緞通というじゅうたんをご存じでしょうか?

そもそも緞通という言葉が何なのか?さえも分かりませよね。

最近、絨毯のクリーニング業をしていて、特にお客様が緞通の絨毯のクリーニングに困っているという問い合わせが多くなっております。(洗えるクリーニング屋さんが少なくてと)

そこで、少し中国緞通について紹介していきたいと思います。

目次

中国緞通とは?

そもそも中国緞通とは、中国で伝統的に織られた絨毯をさします。

中国緞通
中国緞通

素材

素材は、羊毛で織られているものと、絹(シルク)の糸で織られているものがあります。

中国内陸部では、羊毛も盛んで良い糸が取れるため、中国緞通特有の分厚く、どっしりとした重厚感のある絨毯です。絹(シルク)で織られた絨毯は、繊細な細い糸で織られ、そのつやと細い糸から生み出される繊細な模様が美しい絨毯です。

シルクの絨毯には、縦糸に羊毛、横糸にシルクというものあります。

産地

現在多く出回っている中国緞通の産地は、主に北京や天津などの大都市で作られています。

中国を広くみると、チベットの地域でも盛んに絨毯は織られています。しかし、これは、チベット絨毯と言われ、伝統的な中国の技法とチベットのシンボルを組み合わせたデザインで織られているため一般的な中国緞通とは少し違いますが、中国緞通にも大きな影響を与えています。

デザイン

絨毯のデザインの特徴としては、花柄や竹などのデザインが多く、その影響はヨーロッパともいわれています。高級感があり丈夫な中国緞通が広くヨーロッパへ輸出されるようになり、ヨーロッパの貴族にも広く受け入れらる花柄の優雅なデザインが作られるようになったといわれています。

現代良く目にする中国緞通とは違いますが、古い中国の絨毯は、2000年前の昔、中国の皇帝の宮廷のために最初の絨毯が作られたとされ、絵柄はその時代を象徴する道教や仏教の影響も見られます。その時代では、上質な羊毛や絹が産出され、それが絨毯などの織物の発展につながったとされています。そのほかに、中国のじゅうたんは、シルクロードを伝い遠く中東イランなどからもたらされたペルシャ絨毯の影響も大きかったとも言えます。歴史をさかのぼると長くなりますので歴史はこのへんで

代表的なデザイン竹

中国段津、足ふき
竹のデザイン一番奥

中国緞通で特徴的なデザインに竹があります。なぜ竹が描かれているのか?

中国において竹は非常に重要で象徴的意味を持っています。

竹の表す象徴的なイメージ:

  1. 強靭さと弾力性: 竹は曲がっても折れない特性を持つため、困難な状況でも柔軟性を持って対応する力強さとしなやかさの象徴とされています。
  2. 長寿と繁栄: 竹は成長が早く、根が深く広がるため、長寿や繁栄の象徴とされています。
  3. 清廉潔白: 竹はまっすぐに伸びるため、正直さや純粋さの象徴とされています。古代中国の文人や詩人にとっては理想的な人格の象徴でもあります。
  4. 友情と連帯: 竹の節は結束や友情の象徴とされ、家族や友人間の絆を示すことがよくあります。

中国文化における竹は、詩や絵画、工芸品など、さまざまな表現に頻繁に登場します。その奥深い意味と美しさが人々に広く愛され絨毯にも描かれるようになったようです。

段通と緞通の違い?

少し脱線しますが、

パソコンで、検索していると緞通と段通。2種類の漢字がでてきませんか?

少し不思議ですよね。

緞通と段通の違いは?

「緞通」と「段通」という言葉は、どちらも同じ種類の織物を指すことが多いですが、地域や時代によって微妙に異なる使われ方をしていることがあります。以下にそれぞれの違いを説明します。

緞通(だんつう)

  • 中国由来: 緞通という言葉は、中国から日本に伝わったものです。
  • 伝統的な手織り絨毯: 緞通は、伝統的な手織りの絨毯やカーペットを指し、高品質な素材と技術を特徴としています。
  • 歴史と文化: 古くから中国で作られてきたもので、道教や仏教の影響を受けたデザインが多いです。

段通(だんつう)

  • 日本の影響: 段通という言葉は、日本で使われることが多いです。
  • 中国の緞通に由来: 元々は中国の緞通が日本に伝わり、日本独自の解釈や技法が加えられて使われるようになりました。
  • 高品質の絨毯: 日本でも、特に高品質な手織りの絨毯やカーペットを指す際に使用されます。

結論

基本的には「緞通」と「段通」は同じ種類の織物を指しており、地域や文化によって呼び方が異なるだけです。どちらも高品質で美しい手織り絨毯を指すことが多く、それぞれの歴史や文化背景が豊かに反映されています。使用するうえでは、どちらでも正解です。

日本で中国緞通が広く普及したのはいつごろ?

では、実際に日本で広く中国緞通が普及し始めたのがいつごろかというと、中国段津(チャイニーズ・ダンチン)は、おおよそ1990年代後半から2000年代初頭です。この時期、日本の消費者は中国製品の品質向上と価格競争力に惹かれ、段津もその一環として注目されました。特に緞通は欧米でも好まれる高級絨毯だったため日本ににも広まりました。

そして、もう1つの理由は、日本の経済がバブルの真っただ中にあったからではないかと思われます。消費意欲が高かったその時代、価値のある中国緞通が広く日本で流通し販売されたと思われます。

まとめ

いかがでしょうか?

中国緞通の魅力が少し伝わればと思いますが、歴史の長い中国!全部を紹介しているとまだまた書くことはありますが、最近、特に中国緞通のクリーニング依頼が多く、購入されたお客様が中国緞通に魅了された理由とメンテナンスを必要とされる時期が来ていることがご理解頂けたらと思います。これからも中国緞通に限らず良いものは、後世に長く引き継がれると良いですよね。

そのためにも、大切な絨毯は定期的にメンテナンスを行ってください。良いものは、しっかりと手入れすれば20年30年と使うことが出来ます。そして、そこに家族の思い出や歴史が一緒に引き継がれていきます。

じゅうたんのクリーニングやメンテナンスに関してのご質問はお気軽にお問い合わせください。

和協クリンシン株式会社   

Tel:042-377-7165

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